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2008年11月

2008年11月30日 (日)

映画「私は貝になりたい」を見て ・・・ 速報!

先日封切りされた話題作「私は貝になりたい」の劇場公開に早速行ってまいりました。小学生の頃、家の白黒テレビで父の背中越しに見たあの強烈な印象。再び映画としてリメイクされた作品はどんなだろう・・・そんな期待を胸にシートに座りました。

■「私は貝になりたい」を見たのは都合3作

私の記憶する限り過去に上演され、そして実際に自分の目で見たのは、テレビドラマで2作。そして今回の映画で都合3作。なかでも強烈なインパクトがあるのが、やはり初演のフランキー堺さん主演のテレビドラマ。

もうあれから50年もたつのだと思うと感慨もひとしおです。白黒テレビで見たいくつかのシーンは、今でも脳裏に焼き付いています。約半世紀前の記憶をオーバーラップしながら、今回の作品にコメントを加えてみました。

■その壱・・・フランキー堺さん主演のテレビドラマ

初演は、1958年に故フランキー堺さん主演によるテレビドラマ。もちろんモノクロ作品。

田舎の平凡な理髪店主が、太平洋戦争で上司の命令で捕虜を刺殺しようとした罪(実際には怪我をさせただけ)のためにC級戦犯として処刑されるまでを描いた衝撃的な内容。テレビそのものが普及していくなか、日本のテレビドラマ史上において金字塔をうちたてた作品。

フランキー堺さんの迫真の演技が、多くの視聴者の感動をよびラストの13階段で「私は貝になりたい」とつぶやく印象的なシーンでは、終戦から戦後、その傷もまだ癒えない日本の世相に多くの感動の渦に包み込み、のちに芸術祭大賞を受賞することとなりました。

■その弐・・・中村師童さん主演のテレビドラマ

次にドラマ化されたのは、2007年。日本テレビ系列で終戦記念番組として制作された作品。前作、といっても約半世紀の隔たりがあるが、このドラマは、実録の戦争及び戦後体験をもとにしたドキュメンタリー。

実在の元陸軍中尉・加藤哲太郎さんの手記『私は貝になりたい~あるBC級戦犯の叫び』をもとに、人生を描いていく作品だ。ストーリーをもとにドラマは展開していく。

初演の58年度番は、脚色されたフィクションだったため、今回は加藤哲太郎さんの本当の人生をリアルに追っていく。戦後さらなる生き地獄を体験し、後に作家として反戦活動を続けた男の、真実の生きざまが胸を打つ。

昭和15年に陸軍に召集された加藤哲太郎さんは、昭和20年の終戦時、新潟で俘虜収容所の所長をしていた。大学卒で英語に堪能だった彼は、その能力を買われ、米英の高級将校の多い新潟の収容所の所長になったのだった。

やがて終戦を迎え、部下たちを救うため、あるひとつの決断をする。それは数ヶ月に前に起きた脱走事件で、逃げた捕虜を射殺してしまったことの罪を負い、一人で逃亡することだった・・・。

この作品では歌舞伎界のニューリーダー中村獅童さんの好演が光ります。

■その参・・・平成20年度版「私は貝になりたい」

ストーリーそのものは、初演とほぼ同じ。脚本も初演と同じ橋本忍さん。キャスティングとしては主演に中居正広さん、そしてその妻に仲間由紀恵さん。平和な現代に生まれ育った世代の彼らが役者として、いかにこの物語を演じきるか・・・そのあたりが見どころです。

連日のごとくテレビCMも放映され、戦争の現実、乱暴さ、いわゆる東京裁判の戦犯についての裁き、また平和について改めて考えてみるなど、若い世代に歴史の史実を伝えるきっかけになるのではないでしょうか?
あとは、見てのお楽しみ。この映画は、DVDよりもぜひ劇場映画として多くの観衆のなかでみて頂きたい作品だと思います。

■その四・・・最後の台詞

「房江、健一、お父さんは2時間ほどしたら遠い遠いとこへ行ってしまいます。もう一度逢いたい、もう一度暮らしたい・・・」。

「お父さんは生まれ変わっても人間なんかにはなりたくありません、人間なんていやだ。もし生まれ変わっても牛か馬の方いい、いや牛や馬ならまた人間にひどい目にあわされる」。

「どうしても生まれ変わらなければならないのなら、いっそ深い海の底の貝にでも・・・そうだ貝がいい」。

「貝だったら深い海の底でへばりついていればいいからなんの心配もありません。深い海の底だったら戦争もない、兵隊にとられることもない」。

「房江や賢一のことを心配することもない」。

「どうしても生まれ変わらなければならないなら、私は貝になりたい・・・」。

■エピローグ・・・(1)

平和な時代に生きている私たちにとっては、不幸な戦争で犠牲になられた方の礎のうえで毎日暮らしています。今が幸せかどうかは、様々な議論があるでしょう・・・。でもたった、60年前にはこんな悲惨なドラマそして極限の状況が日本にもあった。そう考えると平和を貪る現在の日本で抱える諸問題は一体なんだろう・・・。日常茶飯事のように世間を騒がす凶悪事件、そして混迷を極める政局。どこへいくんだこれからの日本・・・。

「平和」・・・その有り難さをかみしめながら、一日本国民としてこれからの人生を大事に生きて参りたいと思います。

■エピローグ・・・(2)

ドラマの進行とともに映し出される映像がとても美しい、そして久石譲さんの音楽もまたいい。桜の咲く春、昔はどこにでもあっただろう里山の風景。そして映画のテーマでもある「海」。それも穏やかな海、一転して冬の荒れ狂う海など、映像を通して相澤克雄監督の美意識がビンビンと伝わってきます。この映画のもう一つの魅力は、日本の原風景を見ることができること・・・そう感じました。

拙文を最後までご覧頂き誠に有り難うございました

写真は、映画館で頂いたパンフレットです。

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2008年11月23日 (日)

師走の声とともに・・・思うこと。

はやいもので、今年も残すところあと1ヶ月余。地球温暖化現象であれだけ「暑い、暑い」と云っていた灼熱の夏はどこへやら。11月の中旬過ぎから一気に冬将軍の到来で寒気団が日本列島を覆い、急いでコートやら暖房器具を押し入れから出す始末。季節の移ろいは確実にやってくるんですね・・・。

■もういくつ寝るとお正月・・・

子供の頃よく聞かされ唄ったのが、この歌。

東 くめ作詞/滝 廉太郎作曲

もういくつねると お正月
お正月には 凧(たこ)あげて
こまをまわして 遊びましょう
はやく来(こ)い来い お正月

もういくつねると お正月
お正月には まりついて
おいばねついて 遊びましょう
はやく来い来い お正月

いまでは、凧(たこ)あげて、こまをまわして遊ぶ子供など、どこを探しても見当たりません。なぜか師走になると、この歌がテレビCFのバックにながれます・・・ということは、この曲は日本人の心のふるさとの歌なんでしょう・・・。殺伐とした世相にあって、何か心のやすらぎを感じさせられる調べです。

■日本人を意識させられる「おせち料理」

もちろんお正月の前には12月24日のクリスマスイブもありますが、これはあくまで西洋からの風習。日本では「クリスマスケーキを食べる日」といったほうが正解ではないでしょうか。

私の心境を語ると、歳を重ねるごとに日本人を意識するようになりました。洋から和へ。例えて云うと、聴く音楽は「ロックから演歌・民謡」、「洋画よりも邦画」、「コーヒーからお茶」、ネクタイの嗜好も「アイビイから渋めの江戸小紋」など知らず知らずに趣味・嗜好が変わっていきました。やっぱり日本人を意識しますね。

その極みがお正月にいただく「おせち料理」。このお料理には、日本の叡智と洒落の世界がお重に詰まっています。何があってもお正月には欠かせないものの一つです。

例えば「こぶ」は「沢山の喜びごとが訪れる」、「数の子」は「子宝に恵まれる」、「海老」は「腰が曲がるくらいの長寿」、「豆」はまめに(健康で)働けるように」、「れんこん」は「遠目がききますように」などの願いをこめて・・・。先人たちの機知には恐れ入ります。

■おすすめは、ショクブンさんの「おせち料理」!!

この時期になると百貨店、スーパー、コンビニと百花繚乱のおせち料理ですが、中でも超おすすめなのがショクブンさんの「おせち料理」。

ジャンボな海老が入った『かがやき』から小人数のご家庭向きの『よろこび』などバリエーションも豊富。どれも標準的なサイズのお重には詰めきれない位のお品数とボリュームですが、嬉しいことに価格はお値打ちな設定。さらに宅配料無料で、玄関まで届けてくれるという嬉しいシステム。

拙文を最後までご覧いただき、誠に有り難うございます。

写真はショクブンさんのおせち料理パンフレットの表紙とおせち料理「かがやき」です。


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2008年11月20日 (木)

釣りバカ日誌19・・・結局今日もしあわせ

「やめられない止まらない~♪ カルビ〜カッパえびせん♪」・・・かの有名なCMではありませんが、ここのところの「映画通い」に歯止めがきかなくなりました。今回見た映画は国民的人気シリーズの「釣りバカ日誌19」。

■国民的人気シリーズ・・・釣りバカ日誌

確かこのシリーズは当初「男はつらいよ」と「二本立て」で上映されていて、謂わば裏番組。産声をあげたのは、1988年。ところが意外と人気を得ていき、やがて単独興業となった・・・と記憶しています。回を重ねて19作。よくも続いたものですね。渥美清さんとともに「男はつらいよ」がなくなり、いまでは松竹映画の定番映画として寅さんにかわり国民的人気シリーズの地位を得ています。

今回のテーマは「結局今日もしあわせ」。さてどんなストーリーが展開していくのやら期待に胸がふくらみます。

■鈴木建設初の社員旅行・・・

男はつらいよと同様、毎回ロケ地が変わっていくのが、このシリーズの特徴。今回は大分県の佐伯。豊かな海、美しい山々や清流などに恵まれ、まさに「釣りバカ」にはぴったりのロケ地。
キャスティングに鈴木建設総務部の派遣社員・河合波子役に常磐貴子さん、ハマちゃんの部下で実は大企業の御曹司である高田大輔役に山本太郎さん、波子の兄で漁師役に竹内力さんと多彩な顔ぶれでドラマが展開していきます。

これだけの情報で大体のストーリーがおわかりのはず。後は見てのお楽しみ。ご想像におまかせします。

■朝原雄三 監督・・・演出の言葉

今回の映画で会長・鈴木一之助が、「結局、幸せなんだなあ、浜ちゃんという男は」とつぶやく台詞があります。実際、愛する妻と子供、理解ある(?)経営者、八郎という親切な隣人に囲まれ、すべてを忘れて打ち込める趣味を持ち、かつは、適当にこなしている様子の仕事もなぜかそれなりに順調に見える伝助の境遇はうらやましい限りに思えます。

しかし、この物騒な時代に、「だって盗られるものなんか、何にもないもの、おれン家」と自宅に鍵をかけないことを打ち明けて、営業三課の面々をあきれさせれる伝助が本当に幸せなのは、時代や周囲の変化にも決してブレることのない自分の価値観をしっかりと持って生きているからでしょう。盲目的な善意にあふれた思い込みこそが、伝助の周りの「幸せな」境遇を作り上げ、支えているのではないでしょうか。

■映画を観ての素直な感想

結局この映画も寅さんシリーズと同じ足取りを辿るのか・・・。主役が主役を演ずるのに少し無理が生じているのではないかと・・・これが素直な感想です。「男はつらいよ」の後期にあったように脇役であった「みつお」くんがドラマの主役になっていったように・・・。

とは云うものの現実離れしたドラマの中で展開するストーリーは、ぎすぎすした世の中で生活する身において、暫しの憩いとなりました。「スーさん」、「ハマちゃん」がんばれとエールを送りたくなりました。

拙文を最後までご覧頂き誠に有り難うございました。

写真は、映画館でいただいたパンフレットです。1s


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2008年11月 3日 (月)

速報! 島津亜矢さんのリサイタル「無双」

〜貫き通す一筋の道〜 と題した島津亜矢さんのリサイタルに行って参りました。

場所はセンチュリーホール。名古屋では5月の御園座公演以来、待ちに待った約半年ぶりのコンサート。

BSデジタル放送で彼女の歌う姿をくっきりはっきりと見ることができるものの、やはり生(ライブ)は違う。この時、この一瞬を島津亜矢さん、そして会場の皆さまと空気を共有していると思うと、言葉には表せない感動が伝わってきます。

■今回のテーマは無双・・・

この「無双」という言葉ですぐイメージしたのは、歌謡浪曲シリーズの中のひとつ「俵星玄蕃」。

槍は錆びても この名は錆びぬ
男玄蕃の 心意気
赤穂浪士の かげとなり
尽くす誠は 槍一筋に
香る誉れの 元禄桜 ・・・

(中略)

吉良の屋敷に 来て見れば 
今、討ち入りは 真最中
総大将の 内蔵之助 
見つけて駆け寄る 俵星が
天下無双の この槍で 
お助太刀をば 致そうぞ ・・・

のくだりを思い出しました。いやいや、島津亜矢さんは、いまや演歌の実力派歌手として押しも押されぬ存在・・・。
また、三波春夫さんの独壇場であった「長編歌謡浪曲」にもあの若さで挑戦している。

・・・天下無双の歌声で更なる階段を登りつめていくのか・・・など勝手な想像をしながら、興奮気味な面持ちでリサイタルの幕が上がるのを待ちました。

■島津亜矢さんのプロフィール

島津亜矢さんの熱烈なファンの方には恐縮ですが、彼女のプロフィールについてちょっとだけご紹介させていただきます。生まれは九州は熊本県鹿本郡植木町。子供の頃から「演歌の申し子」といわれ数々のグランプリを手にし、まさにその頃から「天才少女」の名を欲しいままにしていた。

・・・かの藤山一郎さんをして「日本の演歌の財産」と言わしめたとか・・・。天性ともいえる艶と張りのある声、そして抜群の歌唱力は年とともにさらにパワーアップ。また円熟味も一段と増した「歌手・島津亜矢」さんの今後に期待は高まるばかりです。

そんな彼女ですが、心根は優しくいつも謙虚。いまに満足せずこれからも努力精進し「大器晩成」すると・・・。それがたまらない魅力のひとつです。目指せ「国民栄誉賞」!

■リサイタルの幕が上がる・・・第一部

漆黒のステージ、トップから照らすブルーのスポットライトに亜矢ちゃんの姿が浮かび上がる。ウオーという歓声とともに万雷の拍手と手拍子。「無双」のステージ第一部の始まりでした。

最初は新曲の「海ぶし」、次にはお馴染み「演歌桜」。続いて昭和の名曲シリーズに移り、その一曲に故フランク永井さんの名曲「君恋し」。偶然と言えば偶然、私には一世を風靡したフランク永井さんへの追悼曲に映りました。

そして軍歌も登場「戦友」・・・「ここは御国を何百里 離れて遠き満州の・・・」この歌を聞きながらついつい亡くなった親父の元気な姿を思い出し、ここで早くも涙腺が緩み、一筋のなみだが流れました。
危ないと思っていたら、今度は一転してPOPS。これで救われました。

■再び幕が上がる・・・第二部

第二部のスタートは、きりりとした袴姿で登場。豪商一代「紀伊国屋文左衛門」、この手の歌謡長編浪曲は、亜矢ちゃんの大きな魅力のひとつ。往年の三波春夫さんとは、ひと味違う「亜矢ぶし」で会場を唸らせます。

そして、「母シリーズ」・・・「母ごころ宅急便」、「帰らんちゃよか」、「母への感謝状」。次にでてくる歌詞が分かっていても瞼の涙腺は、ウルウルの用意万端。「母へ、子供達への気持ち」が頭のなかを駆けめぐり思いっきり泣かされました。

今回のフィナーレは名作歌謡劇場「おつう」。鶴の恩返しをテーマにした約20分の熱演と熱唱。最後は、雪のなかを空に舞い上がっていく幻想的な情景。「さようなら〜」「さようなら〜」。おつうの叫びで幕が降りました。

■熱烈なファンは、島津亜矢さんを「亜矢姫」と呼ぶ・・・

「亜矢ちゃん!」「島津!」とあちこちから大きなかけ声。会場いっぱいに溢れる熱気と興奮。いやはや、まさに天下無双の「亜矢ワールド」。贔屓目にみても日本の演歌を歌わせたら右に出る歌手はいない、と云いたくなります。それほど聴く人を魅了させる超満足の2時間半。熱烈なファンの方は彼女を「亜矢姫」と呼んでいるようです。それも宜なるかな・・・と納得。

■亜矢姫とついに握手!

リサイタルの記念に買ったDVDで「握手券」を入手。コンサート終了とともに長蛇の列の最後尾に並びました。待つこと約10分。ついに念願の亜矢姫との握手が実現。柔らかで小さな手のひら。ぬくもりが十分に心のなかに伝わってきました。

■エピローグ

感動と興奮に酔いしれながら、帰りのクルマの中ではもちろん亜矢姫のCD。年末の紅白歌合戦、はたまた来年の御園座公演が今から楽しみです。

拙文を最後までご覧いただき、誠に有り難うございました。

ブログの左上の「お気に召すまま・・・」に亜矢ちゃんが歌う「海ぶし」のサイトにリンクをはらさせていただいております。
よろしかったらクリックしてみてください。

P.S.写真は、上から前売りチケット購入の際に頂いたパンフ、直筆のお礼状、そして握手券です。


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