友との永遠の別れ〜第4章〜ことばにみる日米文化の比較と類似性
「光陰矢のごとし」と申しますが、友との永遠の別れから早くも半月の時が経ちました。彼のことを偲んでいるうちに、ぼんやり、そして次第にくっきりとあることに気がつきました。
まるでオートフォーカス・カメラの焦点があうように・・・。
それは、前回のブログ・第3章でふれた、芝居の「瞼の母の台詞」に端を発し、行き着いたところは地球の裏の国・アメリカの・・・しかも「キャロル・キングの歌詞」へと、驚くほどの類似性にたどり着いたこと。
いささか硬い表題の見出しで恐縮ですが、新たな発見と感動を徒然なるままに綴らせていただきました。
■日本の文化編・・・長谷川 伸原作「瞼の母」のくだり
軒下三寸借り受けまして・・・で始まる長谷川 伸 原作「瞼の母」は、新国劇や映画で度々上演された股旅(またたび)物の傑作。
それもそのはず、5歳のとき母と生別した作者の実人生に裏づけられた謂わばノンフィクションドラマだから。
やっと探しあてた生母から、冷たい仕打ち。そのなかの名台詞。
何を言ってやんでぇ 何を今更 忠太郎だ
何が倅でぇ 俺にゃおっ母は いねぇんでぇ
おっ母さんは 俺の心の底に居るんだ
上と下の瞼を合わせりゃ
逢わねぇ昔の やさしい おっ母の
面影が浮かんでくらぁ
逢いたくなったら 逢いたくなったら
俺ァ瞼をつむるんだ
■一方の米国の文化編・・・作詞 キャロル・キング 「you've got a friend」
When you're down and troubled
(君が落ち込んだり、困ったりしたとき)
And you need some loving care
(誰かが恋しくなったりしたり)
And nothin', nothin' is goin' right
(何もかもがうまくいかないときは)
Close your eyes and think of me
(目を閉じて、ぼくのことを思いだしてみて)
And soon I will be there
(ぼくはすぐに傍にいくよ)
To brighten up even your darkest night
(どん底のときだって、ぼくが君の心を明るくしてあげるから)
You just call out my name
(ぼくの名前を呼ぶだけでいい)
And you know wherever I am
(そしたらぼくは、どこにいたって)
I'll come runnin' to see you again
(君のところに駆けつけるから・・・)
Winter, spring, summer or fall
(冬だろうと、春だろうと、夏だろうと、秋だろうと)
All you have to do is call
(君のすることは、ただぼくの名前を呼ぶだけ)
And I'll be there
(すぐに行くからね)
You've got a friend
(ぼくは君の友達だよ)
■驚くほどの類似性・・・ 瞼 = EYES 。
上と下の瞼を合わせりゃ
逢わねぇ昔の やさしい おっ母の
面影が浮かんでくらぁ
逢いたくなったら 逢いたくなったら
俺ァ瞼をつむるんだ
==============================
Close your eyes and think of me
(目を閉じて、ぼくのことを思い出してみて)
And soon I will be there
(ぼくはすぐに君の傍にいくよ)
■エピローグ
しゃべる言語や肌の色、目の色そして生活様式が違っても人間考えることはみな同じなんですね。よく観劇するお芝居と30年来聞いていたキャロル・キングの歌の底にあるこころの共通感について新たな再発見をしました。
これも友のなせる技か・・・と亦々感謝。そして旨い酒で今宵も一献。
拙文を最後までご覧いただき、誠に有り難うございました。
■拙文の蛇足
ブログ左上の「お気に召すまま・・・」に中村美律子さんと島津亜矢さんの豪華キャストによる長編歌謡浪曲「瞼の母」前編・後編とキャロル・キングが歌う「you've got a friend」のサイトにリンクをはらさせていただきました。よろしかったらご視聴ください。
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